不整脈の診断

不整脈には致死的な不整脈から放置してよい不整脈までありますので精査が必要です。

不整脈の診断は、①心電図で不整脈の有無を確認し、②基礎心疾患の有無について心エコーを施行。③不整脈の精査のため運動負荷心電図やホルター心電図を施行します。

運動負荷では心臓に負荷を加えることにより、不整脈が誘発されることがあり、逆に負荷を加えると消失することもあり、日常生活でどの程度の運動が適切かを指導できます。

当院のホルター心電図は24時間から最長7日間連続記録ができます。防水されているので装着中に入浴やシャワーができ、記録中は通常通りの生活をした方が不整脈が記録されやすくなります。

このように記録した不整脈では心室頻拍や心室細動は致死的不整脈であるので直ちに不整脈専門医に紹介しています。

心房細動は発作性心房細動と慢性心房細動があり、左房内に血栓が形成され、脳梗塞を発症したり、心機能の低下している患者さんでは心不全を発症します。心房細動の治療は当院でも多くの患者さんが通院治療中ですが、発作性心房細動は薬剤抵抗性であればカテーテル治療(アブレーション)が必要となり、不整脈専門医に紹介しています。

発作性上室性頻拍で来院した場合は外来で治療可能です。

心室性期外収縮や上室期外収縮は多くの場合、経過観察やβ遮断剤投与で経過観察としています。